口腔外科
親知らずを抜きたい方
抜くか抜かないかのポイント
抜歯しなくても良いケース
親知らずを抜歯しなくても良いケースはいくつか存在します。以下のような状況の場合、親知らずを抜歯しなくても問題ありません。
- 親知らずが正しい位置で生えており腫れや痛みがなく、他の歯と適切な噛み合わせがある場合は、抜歯の必要はありません。
- 歯列のスペースが十分ある:親知らずが生えるスペースが十分に確保されていて、他の歯への圧迫がない場合は、抜歯の必要はありません。
- 親知らずが適切に磨ける位置にあり、歯周病や虫歯のリスクが低い場合、抜歯の必要はありません。
- 親知らずが横向きに生えていなくて、隣接する歯や神経に影響を与えない場合は、抜歯する必要はありません。
- 親知らずの隣の歯の状態が悪い場合や抜歯する際にブリッジ土台として使用する場合は抜歯しないことがあります。
- 親知らずを移植のドナー歯に用いる場合は、抜かずに保存します。ただし、歯科医師と相談し、定期的な検診やクリーニングを受けることが重要です。親知らずの状態が変化した場合、適切な対処ができるようにするためです。
抜歯が必要なケース
親知らず(第三大臼歯)は、通常は16歳から25歳の間に生える最後の永久歯です。親知らずはブラッシングが届きにくい場所なので汚れが溜まりやすく虫歯になりやすいため、腫れたり痛みがあったり、虫歯が大きい場合は抜歯が必要になるケースがあります。以下は、親知らずを抜歯する必要がある主な理由です。
- 親知らずが完全に生えきれず、顎の骨や隣接する歯に埋まってしまう場合。これにより、痛み、腫れ、感染、隣接する歯への損傷などの問題が生じることがあります。
- 親知らずが部分的に生えるものの、完全には生えきれない場合。これにより、食べ物が歯茎に詰まりやすくなり、痛みや感染が引き起こされることがあります。
- 親知らずが生えてきたときに、他の歯に圧力をかけて歯並びが悪くなることがあります。これにより、歯の健康や見た目に影響を及ぼすことがあります。
- 親知らずが奥に生えることが多く、適切なケアが困難になることがあります。これが原因で、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。
- 親知らずが埋まったままの場合、嚢胞性病変が発生することがあります。これは、骨の中に膿がたまる状態で、感染や痛みが引き起こされます。
これらの理由から、親知らずの抜歯を勧めることがあります。ただし、個々の状況によっては、親知らずが適切に生えていて問題がない場合もあります。そのため、歯科医の診断とアドバイスをよく聞きましょう。
費用の目安
親知らず抜歯 1本2,000〜7,000円
- 保険適用の治療です。CT撮影、生え方などにより費用が変動します。
- 顎の神経が近い場合はCTを撮影いたします。神経の走行や親知らずの生え方によっては近隣の高次医療機関へご紹介させていただきます。